下痢と共に生きる

毎日のように下痢が出るけど、生きるために仕事して、息抜きして、下痢をしていかなければならない。そんな日々の出来事(主に下痢)を綴る。

下痢という格闘技の最高峰

下痢は、格闘技だ。

下痢をしている時は、常にボディーをやられる。

ボクシングでもレバーを打たれるとだんだん効いてくるじゃあないか。

 それと同じだ。

 

下痢を極めれば、ボディーを攻撃されてもダメージを負わなくなるだろう。

 

最近見たテレビ番組で、元マリスミゼルGackt(ガクト)が仰向けで寝そべった状態で、なんかクソほど重たい鉄球みたいなものを、かなり高い位置からボディーに目がけてガンガン落とし、それを腹筋力でガードする…みたいな、ものすごいトレーニング方法を明かしていたが…

まぁ、それと同じだ。

 

下痢をしている時、人はボディー(腹筋)に力を入れざるを得ない。

油断すれば下痢が漏れてしまうからだ。

 

筋肉を鍛える時、例えばダンベルなどがある。

瞬発的にフンフン!とダンベルを上げ下げするよりも、じわぁ~っと呼吸を整えながらダンベルを上げ下げしたほうが、効果的に筋力をつけることができるという。

 

腹筋運動にしてもそうだ。

寝そべった状態で、フンフン!と身体を上げ下げするよりも、ゆっくりと上げ下げしたほうがキツイし、そのほうが筋力がつく。

 

つまり下痢は、これを応用した腹筋運動のようなものだ。

もはや、下痢であることがトレーニングなのだ。

常に腹筋に一定の負荷をかけ続けているのだから、わたしのように毎月29日間は連続で下痢の人間なら、腹筋はものすごいバッキバキだ。

…いや、嘘だ。

見た目はぶよぶよだ。

だが、インナーマッスルというやつだ!

内側がすごい。

だいたい、内側から来るからな。筋肉というのは。

内側さえ鍛えておけば、だいたいオッケーなのだ。

 

そして、下痢を極めれば、どんな格闘技にも勝てるはずだ。

下痢であることは常に体を鍛えているということなのだから、基本的に無敵だ。

 

下痢にも色々と技だってある。

今日は、下痢技(げりわざ)の一部を紹介しよう。

 

前下痢(まえげり)
前下痢は、下段・中段・上段とあり、膝を突き上げてから足の裏の指を反らした状態で、相手に放つ下痢である。空手・ムエタイ・キックボクシング等で相手との距離をとるために用いられる前蹴りとは似て非なるものである。この技をまともに喰らうと、死ぬ。
横下痢(よこげり)
通常、下痢は一直線に下へと排出されるものだが、肛門筋を駆使して左右どちらかに放つ技である。左肛門筋に力を入れれば右へ。右肛門筋に力を入れれば左へ放たれる。相手を翻弄する時に有効。アクション自体はさほど大きくはないが、当たり所が悪いと一瞬で死に至る。
後ろ下痢(うしろげり)
肛門から放たれる下痢を、できるだけ後ろに目がけて放つ高等技術である。しつこくクラクションを鳴らしてくる悪質ドライバーには、そっとドアを開けて後ろ下痢を放つと高い効果を発揮する。後ろ下痢と知らずに不用意に近づけば、即座に命を落とす。
回し下痢(まわしげり)
本来、下痢というのは水っぽい大便を指すが、極限まで水分量が多くなった熟成下痢を、肛門から一定量だけ出しながら円を描くように尻を回すことで、らせん状になった下痢ビームを放つことができる。下痢師範代レベルの大技である。確実に相手を死に至らしめる。
二段下痢(にだんげり)
相手に下痢を喰らわせる時、あえて一発目を避けらるように放って、その軌道上にすぐさま二発目を放つという技。熟練者になると何段下痢にも分けて放つことができる。「一発かわした」という油断からノーガードと同じ状態になるので、二発目以降を喰らうと絶命する。
払い下痢(はらいげり)
相手からの攻撃は、どんな攻撃であろうとも、払い下痢で回避することができる。払い下痢は同時に攻撃にも繋げられるため、この技を会得した下痢ラーには一切の隙がない。払い下痢で攻撃をいなされた後、何らかの下痢技を喰らえばもちろん死ぬ。
胴回し下痢(どうまわしげり)
身体を縦回転、または横回転させながら、飛竜のごとし唸りをあげながら下痢をまき散らす。この技を回避する方法は、現在のところ皆無である。この技が出たら、もう死ぬしかない。
連続下痢(れんぞくげり)
主に、マウントポジションを取った時に使用される技。相手の顔面に跨って、連続で下痢を浴びせる。許しを請うても、一度始まってしまうと術者すら下痢を止めることはできない。この技を喰らって生還した者を見たことがない。
膝下痢(ひざげり)
下痢を手に出し、それを膝に擦り付け、その膝で相手を蹴る。これぞ膝蹴りである。膝に乗せて外気に触れさせることで、下痢の成分がより香ばしさを帯び、強度を増すことで、より殺傷力の高い攻撃が可能となる。もし髪の毛一本でも膝蹴りに触れたら、その相手は確実にあの世へ行く。
飛び膝下痢(とびひざげり
膝蹴りの応用で、膝に下痢を塗り付けて、その膝を相手の顔面目がけてジャンプして膝蹴りする技である。この技を喰らうと、100%の確率で相手の顔が爆発して死ぬ。
真空飛び膝下痢(しんくうとびひざげり
こちらも膝蹴りの応用で、膝に下痢を塗り付けて、その膝をいったん真空パックする。技を使うまでに約10日間、真空パック内で下痢を熟成させる。よく寝かせて芳醇な香りと殺意に満ちた下痢が膝の上に完成したら、いよいよ真空パックを開封する。真空状態から解き放たれた熟成下痢は、相手目がけて光の速さで飛び掛かり、不可避の死が待っている。
サソリ下痢(さそりげり)
毒を持つあのサソリを、そっと床に置いて、下痢を浴びせる。強烈な臭さと経験したことのない状況に驚いたサソリは、相手に飛び掛かって毒針を刺す。相手は毒死する。
金的下痢(きんてきげり)
この技は禁じ手のひとつで、相手の睾丸に下痢を塗り付けるという技である。くまなく丁寧に、睾丸に下痢を塗り付けられた相手は、当然「うわあ~きもい」と感じて、一気に戦意喪失する。さすがに死にはしないが、何か大切なものを失った気がして、心が死ぬ。

 

以上だ。

どうだね?すごいだろう。

 

下痢は格闘技の世界における最高峰に位置する。

みんなも下痢使いには気を付けることだ。

下痢を敬い、下痢を崇め、下痢を讃えるのだ。